クライン孝子  お知らせ



皆さん、お元気でいらっしゃいましょうか?

こちらは、まずまずというところであります。

日本も不景気だといいますが、ドイツの景気もかんばしくありません。
ドイツの失業率は10%前後、外人労働者は20%。失業者は430万人といわれています。そうはいっても、3K仕事はすべて、外人労働者に一任していますし、難民も次々と入国してくる。失業して自殺した話も余り聞きません。

ただし、若者たちは、ちょっと可哀想です。せっかく、資格を取って、卒業してもなかなか職が見つからない。息子の学友たちも、一月末に晴れてデイプロームを取って卒業したというのに、あちこち履歴書を送って、就職運動に乗り出しているというのに、なかなか就職に結びつかず、ぼやいているのが大半だそうです。

「ユーロ」の導入も、スタートは順調でしたけれど、この「ユーロ」に便乗して、あらゆるお店やさんが、値段をあげてしまったものですから、皆、不平たらたらです。
ドイツ人は「ユーロ」のことを「オイロ」と発音していますが、これを皮肉って「トイロ」だって。 ドイツ語では、モノが高いと「トイヤー」というからです。

とにかく、何もかも、値段が上がってしまったものですから、悲鳴をあげて、皆、財布のひもを絞めてしまいました。
ときどき、フランクフルトの町に出て、お店を覗いてみますが、がらんとして人気がない。なーるほど、こうして市民は不買運動しているのだなと、思ってみています。
わたしも、これまで以上に財布のひもを絞めてしまいました。だって、ちょっと油断してモノを買うと、あっというまに、100ユーロ=約1万円が飛んでしまうのですもの。

それに比べて、日本はデフレスパイラルだそうですね。
でも、もともと日本の物価はドイツと比べると、高すぎるような気がするのですけれど。

それはさておき、4月11日から23日まで、日本帰国です。
いろいろと仕事が待っていそう。

主人に言わせると、「何とかかんとか、理由をつけて日本へ遊びに行くのだろ?」だって。
そうかなあ。そう言われるとそうかもしれない。ま、どちらでもいいです。元気なうちはせっせと、日本へ帰りますね。


ではまたまた

2002年4月1日

クライン孝子
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