クライン孝子  お知らせ



皆様,お元気でいらっしゃいましょうか。
私の方は、3週間近くの日本滞在を終え、11月28日、ドイツへ帰って参りました。

日本では、到着早々からばたばたしてしました。まず、「日本会議」および「日本会議女性の会」主催の講演のため、九州の熊本、博多、大分へ参りました。博多では菅原道真公より何と約30世代もの長い間にわたって、脈々とその家系を守り、伝統を受け継いでこられた日本会議理事長菅原道之さまとお会いすることができました。このような長い長い歴史や文化、伝統には、ついそ深く頭を下げてしまいます。
日本会議女性の会も活発で、熊本女性の会はもちろんのこと、日本滞在中に、「大阪でもその立ち上げが盛大に行われた」とこれは、日本会議女性の会事務局長荒木栄子さんから、お聞きました。

そうそう、拓殖大学では、集中講義をさせていただきました。すでに、いろいろな会で、お顔見知りの小田村四郎総長も、重要な会議の合間をぬって、急遽、東京都内から八王子の拓殖大学キャンパスまでわたしのためにお越しいただき、すっかり恐縮してしまいました。
集中講義が終わったあとは、高橋学長と小椋事務局長、私の拓殖大学講義の橋渡しをして下さった鷲海氏のご案内で、拓殖大学教授兼評論家井尻千男氏(ちょうど当日八王寺のキャンパスで講義を行っておられた)とともに、高尾の『鵜飼亭』というすてきな料亭へ連れていってもらいました。小川あり、滝あり、その上、紅葉真っ盛りで、美味なお料理とともに、その風情に思わず感嘆の声をあげてしまいました。
その席上、またまたびっくりすることが起きてしまいました。何と私、拓殖大学客員教授という肩書きをいただいてしまったのです。すっかりとまどい、目をシロクロさせてしまいました。仲良しの井尻さんに「いいのかしら?」とちらっとお聞きしたところ「大丈夫だよ」だって。

そうそう、「発言者」主幹の評論家西部ススム氏、それに「戦争論第2部」がこのところベストセラーになっているマンガ家小林よしのりさんのシンポジュームにも顔を出しました。予告なしに突然出掛けたものですから、びっくりされるやら、なつかしがられるやら。そのあと一杯飲み屋で、井尻さん、西部さん、小林さんと旧交を温めました。
 
十二歳で北朝鮮に拉致された横田めぐみさんなど「拉致された人を救援する会」にも参加させていただき、初めて横田めぐみさんのご両親にお会いしました。お母様とお話しましたが、「毎日、神様にお願いして、娘が無事に自分の懐に帰ってくるよう、お祈りしている」とのことでした。この会には、事務局長の荒木和博さんをはじめ、皆さん昼夜を問わず、一生懸命になって、不当に北朝鮮に拉致された日本人救出に力を貸しておられます。それなのに日本政府ときたら、田中外相をふくめ、皆、無関心なのですから、呆れてしまいます。とりわけ田中外相は3人の母であるというのに、まるで他人事のようで、一向に救いの手小をさしのべようとしません。ついその神経を疑ってしまいたくなります。一日も早く、拉致された人たちが救出されますよう、祈るばかりです。

その他では、テレビのお話があり、BS衛星チャンネル「朝日ニュースター」に出演しました。歯に衣を着せない話しぶりが好評だったとのことで、これからも日本帰国のたびに出演させていただくことになりました。

また、対談のお仕事もありました。 
一つは、目下「逆説の日本史」で100万部も売り(この出版不況の時代にですぞ!)、ベストセラー作家として押しも押されぬ井沢元彦氏と「サピオ」(12月19日発売)で「教科書大論争ここがおかしい!」を、そして「諸君!」(12月25日発売)ではかれこれ16、17年親しくしていただいています「東京裁判」の権威小堀桂一郎先生、それに今若きジャーナリストとして注目を一身に浴びている工藤雪枝さん、新鋭の評論家として期待を掛けられている牛村圭氏と「東京裁判とニュールンベルグ裁判」について,対談しました。

一方、正論の2月号(12月25日発売)では、教育問題について言及した拙文が掲載される予定です。

ぜひご一読下さいますよう。

最後になりましたけれど、曽野綾子さんとも来年「対談」の本が、海竜社で企画されています。今回曽野さんとは、日本財団でお会いしました。相変わらず人間機関車のようなご活躍ぶりで、またも脱帽してしまいました。(見習わなくてはと思うのですが、あの強力なエネルギーは人並みでなく、ちょっとやそっとでは追いつけないみたいです)
 
というわけです。
 

今年のお知らせはこれで終わりです。
皆様、良いお年をお迎え下さいますよう!



平成13年12月1日

クライン孝子
平成13年時局大講演会 「変わるドイツ 目ざめる日本」-主催 日本会議福岡-の講演風景

講師 クライン孝子 日本会議福岡理事長 菅原道之氏
高尾の『鵜飼亭』にて、拓殖大学高橋学長と小椋事務局長、私の拓殖大学講義の橋渡しをして下さった鷲海氏、拓殖大学教授兼評論家井尻千男氏とともに歓談。(写真  左:井尻千男氏、右:高橋氏)

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