クライン孝子   お知らせ


2000年9月1日
 
皆様、お元気でいらっしゃいましょうか。
私は約2週間の滞在を終えて、この8月24日、日本からこちらドイツへ帰ってきたところです。

しかしそれにしても日本の夏は暑い! あの酷暑には、一瞬ばててしまいそうでした。
といっても、ホテルは冷房が効いていましたので、部屋にいる時は、それほど暑く感じたわけではないのです。ただ、外へ出ますと、まるでサウナに入ったような、むっとした湿度の高い暑さが飛び込んでくるのです。ドイツの乾ききった暑さとちがうものですから、すっかり面食らいました。

ちょうどお盆の季節で、「それほど人出は多くない」とのことでした。でもドイツに比べますと、やはり人の多いこと! しかも感心するのは、その人たちが、この暑さの中で、黙々と、マジメに働いていることです。
だからこそ、日本は、世界一の金持ち国といわれるのだなあと、ついつい感動してしまいました。
 
で、そのような中で、実は私も、マジメに仕事をしていたのです。
拙著「歯がゆい日本国憲法」が少しでも多くの人の目に届き、日本の今後の生き方においてお役に立つことができたらとの思いで、いろいろな方面の方々とお会いしていたからです。

お陰さまというのでしょうか。さっそく読売新聞(8月20日)産経新聞(8月25日と27日)岐阜新聞(8月24日)では、拙著に関して好意的な書評で取り上げて下さいました。
ちなみにその一つで、産経新聞8月27日掲載の元統幕議長栗栖弘臣氏による書評を紹介させていただきます。

「半世紀以上にわたり米国製憲法を墨守し、今ようやく改憲論議を始めようとする日本の現状にいらだつ著者は、同じゼロから立ち上がりながら、既に米英仏に伍して世界の大国として通用するに至ったドイツの、機に応じて反応した歩みを具体的に紹介し、日本人の奮起を促している。
戦後の日本と違って、世界の常識は、国家の原動力を政治力、経済力、軍事力、情報力の和とする。特に情報力と軍事力が他国から侮られないための条件である。中国が日本の低姿勢に付け込んで金銭的に絞り取ろうとし、米国を中心とする欧米諸国が日本叩きを企図している原因を覚るべきだ。
さりとて欧米人の常識が世界の常識としてまかり通っている現今、日本もそれに追随して行く以外に方法はない。ドイツとて同じことだが、米国に楯突くことはせずに独自性を堅持する外交力と対比する時、日本の劣勢は覆うべくもない。日本の及び腰と米国依存、無定見な国連尊重を反省し、米国頼りだけでなく、米国のためになる役割を考えるべきである。コソボ報道に見る日本マスコミの杜撰さは世界の物笑いである。いざという時に自国を守るのは勿論、他国に紛争が起きたならば、その国に駈け付けて解決に乗り出す程の果敢さが欲しい。
ドイツは情勢の変化を確実に掴んで着々と独立国家の態勢を整えたが、日本は今まで何回か訪れたチャンスを見過ごした。日本がアジア地域の一体化に真剣に着手し、成功すれば、米国の負担を軽減するのみでなく、二十一世紀半ばには米州・欧州・アジアの三極構造が出現するであろう、と著者は言う。このために若い世代に期待すると結ぶ。正に頂門の一針である」

専門家の方の書評だけに、嬉しい限りです。

また神戸のサンテレビでは、姫路独協大学小室学長「次代を読む」で取り上げて下さったうえ、氏との対談という形で、2回にわたって(9月7日と14日=いずれも木曜日午前9時〜9時30分に放映)出演させていただきました。
この他にも、竹村健一氏とは「文化放送」と「週刊ポスト」で、また曽野綾子氏とは「サピオ」(9月6日=水曜日発売)で対談させていただきました。
さらに雑誌でも「正論」「祖国と青年」がインタビューをして下さいました。
それぞれとても面白い対談になったと、自負しております。
なぜかって、どれ一つとて見ても、実に楽しく対談させていただくことが出来たのですもの。    
どうか、皆様、ぜひ、お目を通して下さいますよう、よろしくお願いいたします。
 
その他にもいろいろ、嬉しいニュースがありました。
けれど、これらについては、次の機会まで、内緒にしておきますね。
では、皆様、お元気で!!

クライン孝子


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